『ブラック・トムのバラード』ヴィクター・ラヴァル著 藤井光訳(東宣出版)

はじめて出逢う世界のおはなし アメリカ編。1924年、ニューヨークハーレムに住むアフリカ系の若者トミー・テスターは、根強い社会的差別のなか自分なりに稼ぐ手段として、街角でギターの弾き語りをするふりをし、その実怪しげな仕事を引き受けている。ある日、ブルックリンにある墓地の前で歌うトミーのもとに、ロバート・サイダムと名乗る白人の老人が、自宅で開くパーティで演奏してくれたら高額な報酬を払うと声をかけてきた。サイダムの狙いは何なのか?…

シャーリィ・ジャクスン賞、英国幻想文学大賞受賞! 話題のHBOドラマ J.J.エイブラムス&ジョーダン・ピール「ラヴクラフト・カントリー」との近似性も注目されている一冊です。禍々しい装画は中村幸子さん描き下ろし。

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